海の恵みを、心を込めて、一粒の美へ
伊藤真珠養殖は、昭和33年に創業し、60年以上にわたって真珠の養殖に取り組んでいる老舗企業です。私たちは、海や自然、そしてアコヤ貝と共に、一粒一粒に心を込めて真珠を育てています。真珠養殖とは、アコヤ、白蝶、黒蝶といった真珠貝に手を加え、その成長を見守りながら美しい真珠を作り出す技術です。真珠養殖の歴史を振り返ると、約120年前の明治26年に、初めて半円真珠が養殖されました。その後、約20年後の明治40年には、遊離真珠(真円真珠)の形成原理が明らかにされ、さらにその10年以内には、真珠養殖の技術が確立され、実用化に至りました。
自然の恵みを育む、繊細な真珠づくり
3月~4月 貝の仕立て
母貝が挿核手術の可能な大きさにまで成長すると、仕立てカゴの中に貝を密着させて並べ、養殖いかだに吊り下げます。これは母貝の生理活動を抑制し、挿核手術によるショックをやわらげるためです。仕立ては、手術後の母貝のへい死率や脱核率、さらには真珠の品質にまで大きく影響する重要な作業です。
4月~10月 挿核作業
真珠養殖でもっとも重要な作業が、外套膜のピース(組織片)と核を移植する手術、つまり挿核作業です。貝の外套膜は真珠質を分泌し、貝殻を作る役目をします。
まず、若い母貝の外套膜から約3㎜のピースを切り取ります。このピースが真珠の色の決め手となります。
6月~12月 貝の手入れ
核入れ手術を終えた母貝は養生ネットに入れられ、再び海へと戻ります。
約20日間、おだやかな海の養殖いかだに吊り下げられ、体力の回復を待ちます。
手術貝に核が留まっているかどうかを調べ順調に貝の生殖巣に核が留まっているか確認を行いながら養殖していきます。
11月~12月 (熟成期間)
生育環境が良好な海に貝を吊り下げながら1年養殖を行います。
この期間も貝の健康状態を維持するために、定期的に付着物の除去作業(貝掃除)を繰り返します。
12月~1月 浜揚げ
真珠の収穫、浜揚げです。挿核手術から1年養殖した母貝を陸揚げし、挿核の時と同じように開口器でひとつひとつ貝を開けながら、切開した生殖巣から真珠を取り出します。
12月~2月 選別及び入札
浜揚げした真珠は専門スタッフにより、サイズ別、品質別、色別、さらに用途別などに選別しグレーディングをおこないます。
真珠を育てる喜びを、共に分かち合う
真珠養殖は、一年を通して取り組む非常に繊細な作業であり、同じ大きさや色、形を持つ真珠を作ることは非常に難しいものです。そんなデリケートな真珠を、皆さんと共に丁寧に育てていきたいと考えています。業務には細やかな注意が必要な作業も含まれるため、先輩たちの指導のもと、しっかりと仕事を覚えていただきます。経験のある方はもちろん、未経験の方や女性の方も大歓迎です。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご応募ください。
会社概要
社名 | 伊藤眞珠養殖有限会社 |
事業内容 | 真珠養殖業 |
代表者 | 代表取締役 伊藤 了 |
所在地 | 〒859-6201 長崎県佐世保市鹿町町大屋714-4 |
TEL | 0956-77-4106 |
FAX | 0956-77-4102 |
設立年月日 | 1958年6月 |
従業員数 | 18人 |
主要取引先 | |
主要取引銀行 |